初心者の方の陥りがちな間違いにトレーニングした分だけ筋肉は成長する、と思われていることです。
筋肉はトレーニングしただけではつきません。むしろトレーニングし続けるのは逆効果です。
ではどうすればよいのかというと、しっかりと「休養」し筋肉を「回復」させることが重要です。
回復力のゴールデンタイムは3回ある
ゴールデンタイムと成長ホルモン
この回復には「ゴールデンタイム」と呼ばれる成長ホルモンが活発に分泌される時間帯があり、運動後に3回のタイミングで訪れるといわれています。
1回目がトレーニングの約20分後、2回目がトレーニングの約2時間後、3回目が睡眠中です。
成長ホルモンって10代の成長期にしか作られないんじゃないの?とお思いの方もいるかもしれませんが、実はこの成長ホルモンは大人になってからも分泌され続けているのです。
成長ホルモンは子供のころは骨を伸ばしたり、筋肉などの発達に大きくかかわってくるのですが、大人になると物質をエネルギーに変換していく「代謝」の働きに大きくかかわってきます。
成長ホルモンを多く分泌させることはより効果的な代謝のために重要となってくるのです。
そして回復のためのゴールデンタイムとは、体を治し回復させる成長ホルモンが活発に分泌される時間帯なのです。
この成長ホルモンが活発に分泌されるゴールデンタイムに合わせて回復のための栄養素を摂れば、次のトレーニングによりよい状態で臨めるわけです。
夕方にトレーニングをして「せっかくカロリーを消費したのだから夕飯は食べない」という考えはもったいないのがわかるのではないでしょうか。
回復力をアップするには
ゴールデンタイムを使いより効果的に回復力をアップするには、炭水化物とタンパク質の割合が3対1になるような食事を摂るのが最適といわれています。
この割合で炭水化物とタンパク質を摂取すると、インスリンの分泌が活発になり、筋グリコーゲンが通常の1.5倍のスピードで回復する研究結果があります。