筋トレの効果は何歳まであるのか?

なぜトレーニングすることが大切なのか

30代後半くらいになると「なかなか体重が減らない」と感じる人が多いのではないでしょうか。
これは加齢とともに代謝=消費エネルギーが少なくなるためであり、この原因の一つに「筋肉量の減少」があります。
筋肉量が減少することで「基礎代謝」が落ち、脂肪もなかなか落ちづらくなるのです。

さて、基礎代謝とはいったい何なのでしょうか。
これは生命活動を維持するために最低限必要なエネルギーのことです。横になってじっとしている状態でも消費されるエネルギーともいえます。

実はこの基礎代謝、人間が消費する様々なエネルギーの中でも最も大きな割合を占めており、実に消費エネルギー全体の60~75%にもおよびます。そして筋肉量が多い人ほど、比例して基礎代謝も高い傾向にあります。つまり、トレーニングをして筋肉量を多くすることで痩せやすい身体づくりができるのですね。また、トレーニングだけでなく活動的に運動するということが「うつ」などの気分障害を改善し、認知症予防の効果をもたらすという研究結果もあります。(参考

このようにトレーニングをするということは筋肉を増やしたり痩せたりするだけでなく、健康で快適な生活をするうえで大事な要素といえることができます。

筋トレは何歳になっても効果がある!

運動をしない生活だと筋肉量は30歳をピークに下降し、70歳台でピーク時のおよそ3分の2まで減ります。

人体というのは筋肉を使わないと、筋肉を減らしてエネルギーの消費を抑えようとするからです。

一方で適切なトレーニングをすることで30歳以上でも筋肉量を増やすことは可能です。104歳の人の筋肉が太くなったという例も確認されているようです。
104歳の大先輩でも筋肉を増やすことができるのですから、40歳、50歳、60歳の人であればグングン筋肉を成長させることができますよ。
芸能界でも長渕剛さんや松本人志もいわゆる中年になってから肉体改造をされて、今では芸能界屈指の筋肉キャラという一面も持ち合わせているのは皆さんもご存じのことかと思います。

話が少し脱線してしまいましたが、適切な量のたんぱく質を摂取し適切な負荷をかけたトレーニングを続ければ、何歳になっても無理なく筋肉を太く、そして強くすることができるのです。
つまりトレーニングに「年齢は関係ない」のです。

しかし、何のトレーニングもせずに歳を取ると40歳過ぎくらいから筋線維の数が減ってくる=筋肉量が低下してくるのでトレーニングをする必要があるのです。

早い時期から筋トレをすることで、年齢を重ねてきた時のQOL(生活の質)に大きく影響してきます。

先述の通り104歳からでも筋トレの効果はありますので、健康で素敵な人生を過ごすためにもおじいちゃんやおばあちゃんも含めた家族一緒にトレーニングをするというのもいいかもしれませんね。(もちろん年齢にあった強度・回数のトレーニングで頑張りましょう!)